「名古屋栄東急REIホテル」が閉館へ・・・跡地利用は未定
中区栄3丁目。地下鉄栄駅の8番出口から西へ徒歩8分のところにある広小路通沿い。名古屋栄の「東急REIホテル」が、来年(2022年)3月末で閉館することが決まっています。
地上14階地下1階建てで、客室数は297室。ビジネスにも観光にも利用されてきたミドルクラスの中規模ホテルです。1984年から営業を続けてきましたが、施設の経年変化が目立ってきた上にコロナ禍による国内外の観光客の減少を受け、建物の賃貸借契約が満了するのを期に閉館するということです。
報道によりますとコロナ禍以前は75％だった稼働率が、コロナ禍以降は30％に落ち込んでいたということ。一概には言えませんがホテルの損益分岐点は稼働率が60％～70％と言われていますから、おそらくコロナ禍以降は赤字経営が続いていたのではないかと思います。長く厳しい状態が続いていた宿泊業界ですが、来年春以降は徐々に回復してくる気がします。ただ来年春の時点で訪日客がコロナ禍以前まで回復するとは考えづらいのが実情ですから、ある意味仕方ないのかもしれません。
気になるのは「東急REIホテル」が閉館した後です。建物の所有者は富国生命。報道によりますと、営業終了後の建物利用については決まっていないということで、「継続してホテルとして使ってくれるお客さんを探すか、建て替えを含むその他の利用法をとるか可能性を検討している」ということです。おそらく、一義的にはホテルの新たな運営業者を探すことになりそうですが、「災い転じて」新たな再開発が始動するかもしれません。今後の動向に注目したいです。
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