東海地方の空の玄関口の中部国際空港(セントレア)。一時は、利用客の伸び悩んでいましたが、ここ最近、利用客が大きく伸びています。

2005年、愛・地球博の開催に合わせて開港したセントレアですが、開港直後の2005年度の利用客数は1235万1727人。しかし万博終了後の翌年以降から利用客は緩かな右肩下がりとなりリーマンショックのあった2009年度には926万と1000万の大台を割りました。しかし、その後は下げ止まり徐々に利用客数は復活し、2014年度に再び1000万人を突破。2018年度は開港時の2005年度を超える1235万6882人に達し、過去最高となりました。そして今年度2019年度は過去最高だった前年をさらに利用客が伸びており、7月まで毎月113パーセントから115パーセントの伸びを記録しています。

中部国際空港の利用客数推移

セントレアの利用客が大きく伸びている理由は、訪日外国人いわゆるインバウンドの増加や、エア・アジア・ジャパンがセントレアに本社を置くなどLCCによる積極的な就航です。

そして、セントレアに第2ターミナル(通称LCCターミナル)がこのほど完成し、9月20日から運用開始となります。

セントレア第2ターミナルについてはこちら

このLCCターミナルは、これまでのターミナルにくらべてアクセスが若干悪い反面、LCCにとってはコストが抑えられセントレア就航のハードルが下がります。このためLCC便の増加、ひいては利用客の増加が見込めるのです。関西国際空港では一足早い2012年以降、国際線の便数が急増し、訪日外国人の利用も爆発的に増加。2018年度の空港の利用客は、6年でターミナルができる前の倍近い2940万にまで達しています。

セントレアの場合も、今回のLCCターミナルのオープンで、利用客が大きく増加することが予想されます。さらに2027年度に東京ー名古屋間でリニア新幹線が開通して東京へのアクセスが便利になるとして首都圏第三空港としての機能も期待されており、今後、セントレアの利用客は飛躍的に伸びる可能性があります。

ただセントレアには現在、滑走路がひとつしかありません。正直、現在の利用客数では、滑走路がひとつでも問題ないかと思いますが、滑走路が一本では、年間の利用客数2000万で飽和状態になると思われます。

そんななか3月に気になるニュースが飛び込んできました。名古屋港では、港の機能を維持するため港に入ってくる土砂を取り除く作業が常に発生しています。現在、取り除いた土砂(浚渫土砂)は、名古屋港の真ん中にできている人工島のポートアイランドで処分されていますが2020年にいっぱいになります。そこで新たな浚渫土砂の処分場として、セントレアの周囲が示されました。

浚渫土砂の処分場の確保という話で、空港事業と無関係ではあるものの、図をみると第二滑走路建設を念頭においていることはあきらかです。当面は浚渫土砂の処分場として長い年月をかけて地盤を整備した上で第二滑走路が必要になったら、一気に埋め立てをする計画なのではないでしょうか?

セントレアの2018年の年間利用客数は全国8位(1202万)。羽田(8733万)、成田(4067万)、関西国際空港(2883万)に大きく水を開けられているだけでなく、福岡空港(2463万)、新千歳空港(2331万)、那覇空港(2138万)、伊丹空港(1618万)からも後塵を廃しています。名古屋が日本の中央に位置し、他都市と飛行機での移動より鉄道での移動が主流なのが大きな理由ですが、日本が人口減少社会に入り国内線の利用が頭打ちとなるなかで、今後は国際線が空港利用の主流になることが予想されます。セントレアが大きく飛躍することができるのか?今後に注目です。



 

 

 

カテゴリー: コラム

ゆめ

名古屋栄が生活圏のサラリーマン。栄の変遷を見守ります

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