人口増が加速!?・・・名古屋市の人口が過去最高を更新
先日、名古屋市より8月1日現在の推計人口が発表されました。それによりますと名古屋市の推計人口は235万3,515人。前年同月比でプラス16,274人、前月比でも363人のプラスとなり、過去最高を更新しました。今年(2026年)になって増加率も加速してきたように思います。
全国的に人口減少が続く中での人口増加で、今後、名古屋市のプレゼンスがさらに高まることが想定されますが、一方で今後の課題や不安要素もあります。
”名古屋の人口”について、改めて検証してみたいと思います。

人口増の要因は?
名古屋市の人口増の要因は社会増減が大幅な増加を続けていることにあります。人口減少社会の中、名古屋市でも出生数から死亡数を引いた自然減が続いていますが、それをはるかに上回るペースで社会増となっています。
人口の流入元は愛知県内の他の市町村や岐阜県や三重県などの近隣が主軸ではありますが、近年、それ以上に大きな流入元となっているのが中国やネパール、ベトナムなどの外国人の方々です。
昨年末(2025年末)の名古屋市の外国人人口は11万418人。この5年で3万人以上増加していて、現在は年1万人を超えるペースで増加が続いています。
また区別に人口動態をみると、中区や中村区、東区といった都心の人口増が加速しているのが確認できます。マンションの高層化による”都心回帰”の流れが鮮明になっているようです。
止まらない首都圏への人口流出
国外や近隣市町村との間では流入超過となっている一方で、首都圏を中心とした関東地域に対しては長年流出超過が続いています。特に20代~30代の若者の流出、とりわけ女性の流出が顕著です。進学や就職などを機に名古屋から東京に転居する若者が多いことを垣間見ることができます。
持続的な街の発展へ 今後の課題は?
首都圏への人口流出が続いているものの、現在は近隣市町村からの流入がそれを上回っていて全体的な増加傾向が維持されていますが、周辺市町村の人口減少が続く中で、この先も現在と同じ規模の人口流入を期待するのは無理があります。そのため、現在首都圏に流れている人口流出をいかに食い止めるか?考えることが重要になってきます。この地域は自動車産業を中心とした分厚い産業基盤がある一方で、エンタメ産業などのサービス業が弱いのが実情です。進学や就職のタイミングで首都圏に多くの若者が流れていることを考えると、分厚い第二次産業を維持しながら産業の多様化を図り、現在首都圏に流出している若者の”受け皿”をつくることが重要かと考えます。
さらに街の経済力は人口だけでなく人口×生産性で決まります。人口減少を上回るペースで一人当たりの生産性をいかにあげるか?についても議論を進める必要があります。
静岡工区の工事再開でリニア開通もより現実味を帯びてきます。名古屋のポテンシャルを最大限に引き出すためにも、将来に亘る真剣な議論が必要となりそうです。