超高層ビルが3棟・・・”超ド級”の再開発構想「名駅五丁目みらい構想ver.2」の実現性は!?
名古屋では過去最大級ともいえる大規模再開発の構想が話題になっています。「名駅五丁目みらい構想ver.2」。江川線沿いに建ち並ぶ花車ビル3棟を解体し、オフィス棟やタワーマンションなどあわせて3棟の超高層ビルを建設する”超ド級”の再開発構想です。構想の概要や現状、実現に向けた課題などを検証してみたいと思います。
構想の概要
構想では地上47階建ての超高層タワーマンションが2棟、地上37階建てのオフィスとホテルの複合ビルが1棟のあわせて3棟が建設されます。


計画を進めているのは地元住民や企業などでつくる「名駅東花車・船入地区まちづくりの会」という地域まちづくり団体で、今年(2026年)1月に地元で構想説明会が行われているほか、今月(8月)には地権者を対象にしたアンケート調査も実施されているようです。
現地の様子
構想では、現在江川線沿いに建ち並んでいる花車ビル北館、本館、南館の3棟を取り壊し、跡地に再開発計画がすすめられます。

花車ビル3棟はいずれも1960年代後半~1970年代前半に建設されたオフィス中心の複合ビルです。いずれも築年数は50年以上経過していて、かなり老朽化しています。
”夢”の大規模再開発 実現性は?
47階だての超高層タワーマンションと37階建てのオフィスとホテルの複合ビル・・・。実現すればいずれも150m級の3棟の超高層ビルが一気に誕生することになります。名駅地区では昨年(2025年)末に名鉄の再開発が”頓挫”したばかり。これほどの大規模開発が果たして実現するのか?今後の見通しを検証してみたいと思います。
① ”地権者”が多数 合意形成の見通しは?
3棟の花車ビルはいずれも賃貸のオフィスビルではなく、分譲のオフィスビルです。つまりビルの所有者は単独ではなく、各部屋が区分所有になっています。このため権利関係が複雑で大勢の”地権者”が存在する状態です。再開発にあたっては、まずはビルを取り壊すことへの合意形成を図ることが必要となります。この合意形成は大変な時間と労力がかかりそうです。
② 高騰する建築費 捻出は?
人件費の上昇や建築資材の価格上昇で、建築費の高騰が急激に進んでいます。特に長い年月をかけて行う大規模再開発は、建設中に想定以上のコスト上昇のリスクがあり、ここ最近は建設会社が受注を敬遠し、多くの再開発計画が頓挫するケースが全国で相次いでいます。今後、合意形成の過程で各地権者に対し、
新たな出資をした上で再開発計画に参加をするのか?
権利を放棄し売却するのか?
の判断を迫ることになるかと思いますが、なるべく多くの地権者から再開発計画に賛同し、出資してもらわなければ、計画が前に進まなくなる可能性もあります。
ただいずれにしても今後、長い年月をかけて再開発の是非が議論されると思われます。
リニア開通が現実的になれば、かなり大きなポテンシャルを秘めた土地になるだけに、賛同する地権者が増えて計画がなんとか実現することを願うばかりです。