三の丸大改革の第一歩・・・旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の解体工事がほぼ完了 2023年4月
中区三の丸地区。名古屋城の外堀の内側にあたるこの一帯は、県庁や市役所の本庁舎、それに国の行政機関が集結するいわば”名古屋の霞が関”です。その三の丸地区では、すでに多くの建物が老朽化していて、今後、順次建替えが進みます。
建替えの動きはすでにはじまっていて、手始めに昨年度(2022年度)から旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の解体が進められていました。5階建ての建物でしたが、現在、解体工事はほぼ終了していて、現地に瓦礫が積み上げられているだけとなっていました。
旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」解体工事の前回投稿はこちら
「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の機能はすでに2019年に「日本郵政名古屋ビル」(中区丸の内三丁目)に移されていて、跡地には中部経済局や東海農政局など国の5つの行政機関を集約する新たな合同庁舎が建設される予定です。
下の写真は現在の東海農政局です。
場所は名古屋城正門のすぐ近く。「金シャチ横丁 義直ゾーン」の南にあり、新合同庁舎完成後に機能が移転した後は、土地が名古屋市に譲渡され、金シャチ横丁が拡大することが明らかになっています。
上の写真は旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の東にある中部経済産業局です。こちらの建物も老朽化が進んでいて、こちらは機能が新合同庁舎に移転した後解体され、新たにいくつかの、機能を集約する合同庁舎が建設されるとみられます。
三の丸再整備を巡っては、学識経験者などでつくられた「名古屋三の丸ルネサンス期生会」という民間組織が、再整備のイメージを提言しています。
提言では、庁舎を順次建替えることによって行政機関を集約し、新たに生まれた土地を利用して商業施設など”賑わいの場”を提供することや、県庁・市役所の本庁機能を新しい庁舎に移転させ、重要文化財に指定されている現在の庁舎をホテルなどに転用することなどが提案されています。
あくまで民間組織の提案で、実際は国、県、市の様々な思惑が複雑に絡み合うことが予想されるだけに、どこまで実現されるかは不透明ですが、魅力的な提言であることは間違いないだけに、関係者が協力して少しでも多くの提言が実現されることを願うばかりです。
旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」のその後についてはこちら