準備は着々と・・・「千種ニュータワービル」解体工事 2025年3月
千種駅の北西エリア。旧”千種ビル群跡地”で計画が進められている再開発を前に、最後に残されていた「千種ニュータワービル」の解体に向けた準備が着々と進められています。

前回投稿から一ヶ月半。若干、古い写真で恐縮ですが、当時からすでにはじっまっていた足場の設置が最上階まで組まれました。解体工事に向けた準備が着々と進んでいます。
「千種ニュータワービル」の前回投稿はこちら
千種ビル群のほかの3棟はすでに2023年以降、解体工事が進められていましたが、ビル群のなかで最大のこの「千種ニュータワービル」では、ビルの退去を巡り一部テナントとの交渉が難航していたようで、解体工事が遅れていました。
千種ニュータワービルは地上21階、地下3階、高さ85.6m。これほどのビルが解体されるケースはこれまでも少なく、名古屋市内では過去最大級の解体工事になります。
気になるのは跡地開発の行方です。ビル群は解体前から跡地開発を進める積水ハウスが取得していて、解体工事も積水ハウスの手で行われています。2023年時点の建設新聞によりますと跡地利用について、開発計画の詳細については「検討中」としながらも、「分譲マンションや商業施設など少なくとも2棟以上の建物が建つ見通し」とした上で「分譲マンションとしてはタワーマンションとして開発する予定で、富裕層タイプや投資家向けなど、様々な部屋タイプを設ける見通し」としていました。
ただ少し気になるのは。先行して解体された3棟の跡地です。
ビルの解体後、手つかずの”塩漬け”状態が続いています。実は昨年(2024年)6月に地上41階、地下1階、高さ154.85mの超高層タワーマンションが建設される旨の建築予定看板が設置されていました。

当時、掲げられていた建築予定看板には、「工事着手予定時期」として「2024年9月2日頃」となっていましたが、現状、現場で工事がはじまっている様子はありません。それどころか、現地では当時掲げられていた建築予定看板が現在外されています。建築資材の高騰などを背景に計画自体が”頓挫”したのでは?とやや心配です。
千種ニュータワービルの解体工事が遅れるなか、マンションの建設を先行して行おうといたものの、千種ニュータワービルの解体に目処がたったのを受け、ビルの解体後を一体的に再開発する方針に変えたのでは?とも考えられ、大きな見直しがおきていないことを願いたいものです。
いずれにしても今後の推移を慎重に見守りたいです。