「三河知立駅」の移転も完了・・・「知立駅連続立体交差事業」2024年7月
名鉄本線と名鉄三河線が交差する西三河地区の交通の要衝「名鉄三河駅」。現在、周辺の本線と三河線を一気に高架化する大事業が進行中です。
全体を3階建ての構造にし、本線を2階部分に、三河線を3階部分に設置します。高架化は順次進められ、最初に2階部分の本線、その後3階部分の三河線が整備されます。鉄道運行が続くなかでの整備ですのでかなりの難工事です。
現在の工事の進捗は上の表のSTEP4からSTEP5に向かう段階。本線の上り線(豊橋方面)のみ高架化が完成し、下り線(名古屋方面)の高架化工事が進められているところです。
写真奥がすでに高架化している本線上り線(豊橋方面)です。手前で設置されている鉄骨は下り線(名古屋方面)の骨組みです。前回投稿から5ヶ月が経過しました。前回投稿時には下り線(名古屋方面)高架の骨組みはまだ組まれていませんでした。
「知立駅付近連続立体交差事業」の前回投稿はこちら
知立駅の連絡橋から現場をみた様子です。まだ2階部分の骨組みははじまっていないようです。
本線ホームの様子です。白のパネルで仕切られている向こう側に本線下り線(名古屋方面)の線路が設置される予定です。
連続立体交差事業に伴い、三河線の三河知立駅の移転も進められました。
名鉄知立駅はかつて知立駅から600メートルの距離にありましたが、今回の立体交差事業を期に900メートルほど豊田方面にいった場所に移転します。
今年(2024)年3月にすでに新駅が完成し、移転が完了しています。
駅の移転を終え、旧三河知立駅のあった場所はすでに跡形がなくなっていました。
旧三河知立駅近くでは三河線の高架化工事が進んでいます。高架は今後、旧三河知立駅付近にも伸びる予定です。
三河知立駅はこれまで知立駅と”近すぎる”ため、地元では限定的にしか駅の機能が果たされていないことが指摘されていたようで、今回の高架化事業にあわせる形で移転が進められたようです。駅の移転により市北部の開発が期待できると言う事です。
今回の高架化事業により市内11ヶ所の踏切が解消されるということ。なかでも本線と三河線が集約する知立駅すぐ東の踏切はいわゆる”開かずの踏切”となっていて、工事により市内の交通状況は一気に改善します。
“100年に一度のまちづくり”とも謳われている同事業。将来的には名古屋から豊田への鉄道アクセスの向上も期待できるだけに、同市にとってだけでなく西三河地区全体にも大きなインパクトを与えそうです。