現場にはおびただしい数の重機が・・・「リニア名古屋駅(駅東側)」建設状況 2022年9月
東京の品川と名古屋を40分で結ぶリニア中央新幹線。現在、各地で建設工事が進んでいますが、リニア名古屋駅の建設も現在粛々と進んでいます。
リニア名古屋駅は現在の名古屋駅の地下深く40メートルのところに垂直方向に建設されます。このためJR東海は、駅の東側と西側にまたがる広大な予定地の買収を進めてきていて、現在、敷地内の建物の多くが解体されました。
このうち駅の東側の予定地では、ほぼすべての建物の解体が終わり、すでに駅建設に向けた工事が始まっているようです。
高層・超高層のビルが林立する名駅の東地区に”道”のようにスッポリと穴が空いています。この地点からお伝えするのは4ヶ月ぶり。現場で稼働している重機も増えています。
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敷地の奥側、旧「ダイヤビル1号館〜3号館」の跡地には夥しい数のクローラークレーンが稼働しています。よくみると間の路地が閉鎖されているのも確認できます。
一番手前側。旧「東洋ビル」跡地には、杭打ち機の姿が確認できるほか、H鋼も積まれています。早くから解体が進んだだけあって、工事の進捗が最も早いのかもしれません。
リニア名古屋駅の建設は比較的順調に進んでいるようですが、やはり気になるのは「大井川の水資源」により建設にストップがかけられている静岡県との問題です。JR東海が提案した対策により、当初、懸念を示していた静岡県の流域市町村の理解は徐々に高まっているように感じますが、ひとり川勝知事の反発が強いままです。この川勝知事の姿勢については、問題をいたずらにこじらせているとして、川勝知事の政治手法の問題を批判する本が出版されました。
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筆者は静岡の有力紙である静岡新聞の元記者で、大井川の環境保全をNPOで取り組んできた方のようです。当初は川勝知事の言う”命の水”という主張に共鳴していたということですが、次第にその欺瞞に気づいたといういわば”告発書”のような形となっています。
本の内容がどこまで真実かの議論は置くとしても、現ルートでのリニア全線の早期着工には合意しながらも、静岡県内の着工には反対し、突如非現実的な”部分開業”を提案したりと、特にここ最近の言動はちぐはぐで、正直、もはや”反対のための反対”をしているようにしかみえません。
知事の真意がどこにあるのかわかりませんが、リニアの全線開通は世界でのプレゼンスが徐々に落ちている日本経済にとっては、大きな起爆剤となることは間違いありません。
リニア開通を少しでも早く実現するためにも、いま一度冷静な議論をしていただくことを願うばかりです。
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