ようやく!?名古屋駅前の”飛翔”が撤去開始へ 2022年6月
名古屋駅の東口。200メートル級の超高層ビルに囲まれた駅前ロータリーの中心に設置されていたモニュメント”飛翔”。リニア開通を睨んで進められる名古屋駅前の再整備工事が始まるのを前に撤去が決まっていました。”飛翔”撤去の報道は、昨年(2021年)春頃からされていましたが、それから一年経った今月6日からいよいよ撤去作業が始まりました。
上の写真は作業開始から10日弱に撮影したものです。モニュメントの周りに赤のカラーコーンが設置されました。
モニュメントの近くにはショベルカーの姿もみえます。”飛翔”は今後、来月(7月)上旬までにクレーンを使ってモニュメント上部約10メートルを撤去し、その後9月下旬までに残り部分を取り去る予定のようです。
“飛翔”撤去後は駅前広場を広くするなど、リニア開通にあわせる形で再整備が進められます。
再整備が進めば渋谷交差点のように広く歩道がとられることで、駅前の回遊性が一気に高まりそうです。
ただ気になるのは”飛翔”のその後です。これまで、ささしまライブ地区の高架下に移設されることが検討されてきましたが、各種報道によりますと、高架下に収めるためには、モニュメントの塔頂分と底の部分を削る必要があり、本来の姿を再現できないことなどから「高架下への移設は難しい」との結論に達していることが、先日の名古屋市議会で明らかにされたそうです。解体された部品は一旦、港区の市有地に運ばれるということですが、今後については全く白紙のようです。
“飛翔”が名古屋駅前に設置されたのは市制100周年となった1989年。長く名駅の”顔”となっていたモニュメントが、どこにも移設されず残らないというのはあまりに寂しいと言わざるを得ません。なんらかの形でモニュメントが再現されるのを願うばかりです。
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