発掘調査が佳境・・・「新愛知県体育館」建設予定地 2022年5月
名古屋城の北東。名城公園の旧野球場跡地などで建設予定の新「愛知県体育館」。建設に伴う既存施設解体の際に、現地では遺跡が見つかったため、現在、工事が中断し遺跡の発掘調査が進んでいます。

野球場やプールなどかつて公園にあった既存施設はすべて撤去され、広大な更地が広がっています。手前に建造物は何もなく、写真奥には名古屋城と名駅の超高層ビル街が広がっているのが確認できます。今でしか見ることのできない貴重な風景です。敷地内では所々にブルーのシートがかけられていて、発掘調査が進んでいることが伺い知れます。
「新愛知県体育館建設予定地」の前回投稿はこちら
敷地内には「イビソク」と書かれたテントが複数張られていました。岐阜県大垣市の建設コンサルタント会社のようですが、埋蔵文化財の発掘調査なども専門的に手掛けているようです。
場所柄、出土した遺跡は江戸時代の尾張徳川藩のものであると思っていましたが、出土したのは縄文時代の竪穴建物跡など古墳時代の遺跡が多数出土していたようです。少し以外ですが、縄文時代はこのあたりまで海岸線が上がってきていたのかもしれません。
現地看板の「契約期間」の欄には、「至 令和4年9月30日」となっています。ただ発掘調査を行っている愛知県埋蔵文化センターなどの発表によりますと発掘調査は「6月までの予定」ということです。いずれにしてもしばらくは発掘調査が続けられ新体育館の建設開始は”お預け”となります。完成すれば日本を代表するアリーナとなるだけに建設開始が待ち遠しい限りですが、2024年度末に完成、2025年度オープンという当初の計画に大きな変更はないようです。

今はただ発掘調査により、新たな”名古屋の歴史”、ひいては”名古屋の魅力”が再発見されることを願うばかりです。
新「愛知県体育館」建設工事のその後はこちら