町並み保存地区「名古屋東税務署」の新庁舎が誕生
古いお屋敷町が残り名古屋市が”文化のみち”として街並み保存地区に指定している東区主税町3丁目で進んでいた名古屋国税局東税務署の建て替え工事が終わりました。
およそ一年ぶりの取材です。前回投稿時は新庁舎工事の真っ只中でしたが、建物はすでに完成し、5月17日から稼働しているようです。建て替えにより建物は地上5階建てにグレードアップし、かつてからこの場所にあった東税務署の機能だけでなく、税務大学校名古屋研修所の機能も緑区から移転してきました。
名古屋国税局東税務署建て替えの前回投稿はこちら
街並み保存地区の一角にあることもあり、敷地に設けられた塀は、周囲に調和するような落ち着いたものとなっています(写真左側)。ただ新庁舎はごくふつうの白の壁のなんとも味気ない”お役所”の建物。少なくとも外壁をダークブラウンなどの落ち着いた色に塗り替えるなどして、より周囲との調和を考慮した建物にしてほしいものです。
気になるのは改築工事の最中、仮庁舎として運営されていた泉一丁目の建物です。
仮庁舎として移転される前から、名古屋国税局が管轄する建物として存在していた気がしますが、東税務署の完成後はひと気もなくひっそりとしています。
敷地に設置されている看板も白紙になりました。泉一丁目は高層マンションや瀟洒な飲食店が次々にでき、地価が上昇を続けている地域です。今後、どのような形で使用されるかわかりませんが、経済合理性を考慮した場合、だだっ広い駐車場に3階建ての低層の庁舎があるだけの状態はあまりにもったいない気がします。民間に払い下げるのも選択肢として、今後の利用を検討してほしいです。