中村区名駅四丁目。超高層ビル街の一角でまた新たなオフィスビルの建設がはじまります。
「名駅四丁目OTプロジェクト」。地上16、階地下2階建てのオフィスビルです。建築主は名鉄が中心になってつくった「オー・ティー・ワン特定目的会社」(東京・千代田区)。このほど現地に看板も設置され、建物の高さが79メートルであることが判明しました。100メートルから250メートルの超高層ビルが林立する名駅地区のなかではあまり大きいビルではありませんが、敷地の広さなどを考慮すると、妥当な高さのビルではないでしょうか？
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さらに建設看板の用途の欄には「事務所、店舗、飲食店、自動車車庫」とあります。オフィスだけでなく、店舗なども入居する複合ビルとなるようです。
ビルの概要は「名駅四丁目オフィス計画」として、名鉄の2023年度までの中期計画のなかでも紹介されています。コロナ禍のあおりを受け2020年度に200億円の赤字を計上した名鉄ですが、中期計画では2021年度から2023年度までを「turn over(反転攻勢)」の3年間と位置づけ、3年後の2023年度には350億円の黒字を目指すことが明記されています。そのなかでも、不動産開発については今後積極投資をすることが唄われており、この「名駅四丁目OTプロジェクト(名駅四丁目オフィス計画)」は、その中核事業の一つです。
コロナ禍による先行き不透明感を理由に、名鉄は昨年度(2020年度)、近鉄などとも共同で計画していた名古屋駅の巨大再開発ビルの着工を3年程度先送りし、計画を白紙にしました。規模は大きく違いますが、この「名駅四丁目OTプロジェクト」の成否が、名古屋駅再開発の今後の大きな試金石となる気がします。
名鉄の復活、そして再び名駅にかつての活気を・・・。2021年度が「turn over」の年となることを願いたいです。
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