機能移転後の跡地利用は? 掘留水処理センター

若宮大通り沿いの久屋大通庭園「フラリエ」の西側に、名古屋市の上下水道局が所管する「掘留水処理センター」という下水道施設があります。

堀留水処理センター

昭和5年(1930年)10月に運転開始、流入汚水量の増大から昭和48年(1973年)に拡張された歴史ある施設です。施設が都心にあることから施設自体は完全地下式となっていて、処理場は隣の久屋大通庭園「フラリエ」にまで広がっています。

堀留水処理センター(名古屋市上下す同局HPより)

「堀留水処理センター」を巡っては、2019年11月に出された「次期上下水道経営プラン2028案」のなかで”上部空間の高度利用化”が盛り込まれていました。この段階では、地下の下水道施設の機能を残したまま、地上の空間を有効利用する方法が検討されていました。

しかしこのたび、名古屋市はこの「堀留水処理センター」の機能を他の施設に移転させた上で、「堀留水処理センター」を廃止する方向で検討しているのを明らかにしたのです。

今後は、まず機能の移転先を確定させた上で、移転先施設の補強などをした上で、廃止することになります。

管理棟などがある東側部分だけで7800㎡。となりのフラリエまであわせると、2万5,500㎡の広大な敷地があります。

名古屋市は、栄・大須の結節拠点としてこの堀留とフラリエの一帯を位置づけていて、観光文化交流局、住宅都市局、緑政土木局、21年度からは経済局も加わって全庁的に跡地利用が検討することにしています。

都市にこれほど大規模な土地が確保されることはほとんどなく、今後、大規模な再開発が進められる可能性も高いと思います。今後の動向に注視したいです。


 

 

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