2027年に品川ー名古屋間で開通予定のリニア新幹線。名駅周辺では、この2027年の開通をにらみ様々な再開発が急ピッチですすめられています。

しかし、この2027年開通予定に影響を及ぼしかねない「大井川水源問題」というのをご存じでしょうか?

リニア新幹線を通過する都道府県は、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県。そしてもう一つ静岡県があります。

産経新聞より

上の地図をご覧いただければわかる通り、計画では山梨県と長野県の間、わずかの区間、静岡県を通過するのです。そして、この静岡県がいまリニア工事の建設に待ったをかけているのです。

静岡県が建設に待ったをかけている理由は「大井川水源問題」。静岡県を通る部分は南アルプスのトンネル工事となりますが、このトンネル建設により地下水がトンネルに湧くことで大井川に流れる水が毎秒2トン減ると資産されています。大井川流域はただでさえ慢性的な水不足に悩まされているということです。静岡県はこのトンネル工事で大井川の水量が減るとしてトンネル工事をすることに待ったをかけているのです。

これに対しJR東海は、導水路を掘削して大井川に戻し減量分の6割強を回復させるとしていますが、静岡県の川勝平太知事は「全量を戻す」ことがトンネル工事の条件だとして首を縦にふっていません。

と、ここまで聞くと大井川の水源への影響を軽減することで妥協点がみえるのでは?とも思いますが、話はそんな簡単ではない気がします。

というのも川勝知事は「(リニアは)静岡にデメリットはあってもメリットはない」とも発言しています。実は静岡県以外の通過県である神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県にはそれぞれ中間駅が建設される予定。これに対し静岡県には駅が建設されません。リニアが通過するだけといった状態です。

さらに川勝知事はJR東海に大きな不信感をもっているとの報道も。静岡県は2009年に「富士山静岡空港」を開港しましたが、利用者の伸び悩みに苦しんでいます。空港の真下に東海道新幹線が通っていることから、川勝知事はこれまで「空港新駅」の建設をJR東海に求めてきました。これに対し、JR東海側が「新駅は掛川駅と近く、十分な加速ができない区間となってしまう」と聞く耳をもっておらず、今回「水源問題」を持ち出してリニア建設にストップをかけることでJR東海に報復しているのでは?との見方もあります。また、リニアを人質にJR東海に「空港新駅」をつくらせようとしているのではないか?という見方もあります。

自身は「誤解がある」としているものの、愛知県の大村知事が「止めたいから止めているとしか思えない。」というように、ときに「メリット論」を持ち出すなど川勝知事の言動には「意図的」ととられても仕方がないところがある気がします。

一民間企業がすすめているとはいえ、リニアは今後の日本の発展にも大きな影響を与える国家的事業です。大井川の水源問題を解決することが必要不可欠であるとは思いますが、国が事態の収拾に積極的に乗り出す必要がありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: コラム

ゆめ

名古屋栄が生活圏のサラリーマン。栄の変遷を見守ります

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