名古屋市が大都市として圧倒的に欠けている一つにホテルの数が挙げられます。

2016年時点の名古屋市のホテル客室数は9,359室。東京を除いた都市別ランキングで10位です。大阪市は57,924室。名古屋のおよそ 6倍です。この他の都市と比較しても、札幌 市26,105室、福岡市 23,874室、京都市 22,436室、仙台 14,005室などなど、名古屋市がいかにホテルが少ないかがわかります。

なぜなのか?これまで名古屋が、ほとんど「観光」に力を入れて来なかったことに加え、首都圏・関西圏双方から日帰り出張圏で、ホテル需要が他都市に比べ少なかったことが理由なのではないでしょうか?しかしここ数年、訪日客が年々増加するなかで、名古屋市は元々のキャパが著しく小さかったこともあり、慢性的なホテル不足の状態が続いています。そして、こうした中、栄ではホテルの建設ラッシュが佳境を迎えています。

栄にホテル開業ラッシュ

事業用不動産のコンサルタント業務などを行うCARE日本によると、2017年から2020年の三年間に名古屋市内のホテルは31パーセント増加するとのこと。ただ政府が2020年に目標に掲げている年間4,000万人の訪日客を前提にした場合、まだ名古屋市内で2,100室が不足すると試算しています。

2019年1月に開業したCROOM名古屋

さらに名古屋市は高級ホテルの数の不足が指摘されています。ホテル予約サイト、ブッキング ドットコムで5つ星ホテルの数は、東京が37軒、大阪が16軒に対し、名古屋は5軒。(マリオットアソシア、名古屋東急ホテル、名古屋ヒルトン、名古屋観光ホテル、ホテルナゴヤキャッスル)

ホテルナゴヤキャッスル

6月には大阪でG20が開催されますが、名古屋はこのG20の開催地に名乗りを挙げていましたが落選しています。「要人が泊まるホテルが少ない」というのが、一番大きな理由だったとも言われています。

このため名古屋市は、先日発表した新年度(19年度)の当初予算案で、「ラグジュアリーホテル立地促進検討調査」の費用として300万円を盛り込みました。ラグジュアリーホテルの現状調査や、同じようにラグジュリーホテルの誘致を進めている他都市のヒアリング調査のための費用ということです。

正直「いまだに、そこ?」という感じで、なんとも腰が重い印象はぬぐえません。ただ、いままで、まったくと言っていいほど「観光」を考えて来なかった名古屋市が、やっとその重い腰を上げ始めたともいえます。先日、栄の明治屋跡地でリッツカールトンを誘致する動きがあることを複数のマスコミが報じています。

栄にリッツカールトン誘致へ

今後、こうしたラグジュリーホテルの誘致で、名古屋市は容積率の緩和や税政面での優遇を検討していることも報道されています。

より魅力のある都市になるために、高級ホテルの誘致は名古屋にとって不可欠なパーツになるといって過言ではないと思います。

カテゴリー: コラム

ゆめ

名古屋栄が生活圏のサラリーマン。栄の変遷を見守ります

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