名古屋の不動市場活性化に期待!?・・・名鉄グループがリート事業に初参入 2025年7月
名鉄グループの中核企業の一つで不動産事業を手掛ける名鉄都市開発が先日、ザイマックス・リート投資法人の共同スポンサーとなることを明らかにしました。これにより名鉄グループはリート事業初参入となります。
リートとは投資者から集めた資金でマンションやオフィス、ホテルなどの不動産投資を行い、そこから得られる賃貸収入や売買益を原資として投資者に均等に配当する金融商品のこと。投資者にとっては不動産そのものをもつよりリスクは小さく、東証などの証券市場で手軽に売買できることが魅力で、近年人気が高まっています。
発表によりますと名鉄都市開発は、10月1日にザイマックス・リートを運営する会社に出資。会社の名前も「ザイマックスアセットマネジメント」から「名鉄・ザイマックスアセットマネジメント株式会社」と変更される予定です。
ザイマックス・リートの資産額は現在、評価額ベースで約550億円。ホームページによりますと資産は都内のオフィスや札幌、仙台のホテルなどを所有しているものの、名古屋周辺の不動産は春日井の商業施設「バロー勝川店」をもつのみで、これまでほとんどポートフォリオに組み込まれていません。しかし今回、名鉄都市開発が参入することにより、名古屋を中心とした中部圏の地域価値向上をミッションとした「名古屋の地域リート」の生まれ変わっていくということです。
資産規模は近く現在の倍の1000億円に引き上げるほか、将来的には総額2000億円のリートに成長させることを目標にしているようです。名古屋初の”地域リート”の誕生により、多くの出資が集まることで名古屋周辺の不動産市場の活性化が期待することを期待したいです。
なおザイマックス・リートの投資口価格は一口、11万4,500円(7月24日現在)。2月と8月が配当の権利確定月で配当見込みは年間6,300円ほどのようで、配当利率は5%を上回っているようです。投資はあくまで自己責任でお願いいたしますが、名古屋の街の活性化を応援する意味でも、投資口を所有するのも”あり”かもしれません。