名古屋市の人口が過去最多を更新 2025年5月
名古屋市は21日、今月(2025年)5月1日現在の市内の人口が233万5144人と過去最多を更新したことを明らかにしました。
これまでの最高人口は2024年12月の233万2369人。これを一気に3000人弱更新したことになります。日本全体で人口減少社会が加速する中で、一時は減少局面に入っていた名古屋市の人口ですが、ここ数年は徐々に人口が増えていて、最近はさらに人口増のトレンドが加速してきたようです。
データを詳しくみていくと、昨年(2024年)5月からの人口増は6,254人。出生から死亡を引いた自然増減は-12,441人と大幅なマイナスとなりましたが、転入から転出を引いた社会増が19,188人と大幅に上回ったようです。
街の活性化を維持するためには、人口増はプラス材料といえますが、さらにデータを詳細にみていくと手放しでは喜べない現実もあります。
5月現在の名古屋市内の外国人人口は10万5,174人。一年間で1万75人増加したということで、ネパールや中国、ベトナムなど外国人の大幅な流入超過がなければ人口増加どころか維持も難しかったといえます。特に若者を中心に進学や就職のタイミングで名古屋圏から首都圏に転出する流れは止まっていません。
今後、名古屋市の国内外のプレゼンスを高めるためにも、こうした若者の首都圏流出を食い止めなければなりません。若者に名古屋にとどまってもらうためにも、魅力ある街づくりは不可欠です。