三河線の高架化工事も着々と・・・「名鉄知立駅付近連続立体交差事業」 2025年5月
名古屋駅から特急列車で21分。愛知県知立市の玄関口、名鉄「知立駅」。名鉄本線と三河線が交差し、乗降客は一日平均29,951人(2023年度)にのぼる西三河地区の”交通の要衝”ともなっている駅です。駅周辺では高架化する事業が着々と進められています。

本線、三河線合わせて4,260mを一気に高架化する大事業。知立駅では、2階部分に名鉄本線の上下線、3階部分に三河線が引き込まれる”3階建て”の高架になります。

2000年から28年の予定で行われている大事業。まずは工事中に鉄道の運行が継続できるように”仮線”が設置された後徐々に高架化工事が設置されていきます。
現在は上の図でステップ4からステップ5に向かう段階。本線の上り線(豊橋方面)のみ高架が共用されていて、そのほかの線の高架化工事が着々と進められています。

前回投稿から10ヶ月あまりが経過しています。2階部分の本線下り線(上り線)の高架化工事が進められているとともに三河線の3階部分も徐々に出来上がってきました。
知立駅付近立体交差事業の前回投稿はこちら
2階部分、本線上り線(豊橋方面)の高架はすでに完成しています。その一方で、本線下り線(名古屋方面)は完成しておらず、フェンスで仕切られています。下り線(名古屋方面)の完成は今年度(2025年度中)の予定です。
本線部分の整備も合わせ3階部分、三河線の整備も着々と進んでいます。
上の写真は知立駅からやや東にいったところ豊田方面に向かう三河線山線の高架化工事の状況です。写真奥に横切って整備されているのは本線です。
“つくし”のように地面から何本も顔を出す支柱。三河線の整備はまだまだこれからです。三河線の高架完成は2027年度です。
知立駅すぐ東の踏切です。かつて朝のラッシュ時は1時間のうち47分が踏切で遮断されていた”開かずの踏切”でした。順次、高架化されることにより、踏切による渋滞は今後、徐々に解消されていきます。今回の高架化工事では、この踏切も含め2028年度までに7つの踏切が撤去される予定です。
事業着手から完成まで実に28年。100年に一度とも言われる大工事です。知立駅前には「知立駅西新地地区第一種市街地開発事業」の構想もあり、今後、どのような発展を遂げるのか楽しみです。