名駅からの利便性が格段に向上・・・名古屋高速「【仮称】新洲崎出入口」の建設がスタート 2025年4月
名古屋の都心部を囲む形で整備がされている名古屋高速の都心環状線に、名古屋駅からのアクセスがより便利になる新たな出入口「【仮称】新洲崎出入口」の建設が計画されています。2021年の計画発表から3年半あまり。現地ではようやく工事がスタートしました。

出入口が設置されるのは、名古屋駅の南側。環状線と高速2号東山線が交わる新洲崎ジャンクションと同じ場所につくられます。出入口の設置により、名駅地区から直接2号東山線にアクセスをすることができ、これまで錦橋から環状線を経由した上でしかアクセスできなかった名古屋の東部地域へのアクセスが飛躍的に向上することになります。

現場ではすでに工事が始まっていて、周囲は”トラ柵”で囲われています。ショベルカーなども確認でき、掘削作業などが進められています。
”トラ柵”には「都市交工事」の文字も掲げられています。
前回投稿から1年9か月。前回投稿時は出入口の建設工事に先立って、下水道管などの移設工事が進められていました。そうした準備工事も終わりいよいよ本格的な出入口建設工事がスタートしているようです。
「【仮称】新洲崎出入口」の前回投稿はこちら
ジャンクションの場所に新たに設置されるということから、かなり複雑な難工事になります。事業費も実に1098億円。超高層ビル一棟建設費並みの事業がかかります。
完成時期は2031年度。当初の予定では2027年度に完成する予定でしたが、約4年ずれこむことになります。今後6年あまりあまりかけて建設が進められる大事業です。
名古屋高速では今後、この他にも丸太町ジャンクションの南渡り線の工事も進める予定です。「【仮称】新洲崎出入口」と丸太町ジャンクションの南渡り線が完成すれば、名駅からセントレアなどへのアクセスも飛躍的に向上することになります。
名古屋高速はこれまで総事業費1兆7100億円を総延長81.6キロ整備されてきましたが、2013年に4号東海線が開通して以降は、大きな整備計画はありませんでした。通行収入などによる償還積立金は8463億円とすでに総事業費の50%前後まで伸びていて、財務も極めて健全な状態です。
名古屋高速が久しぶりに行う大型投資です。息の長い工事になるかと思いますが、当ブログでは今後の工事の進捗を定期的にお伝えしていきたいと思います。