西三河地方の中心部に位置する愛知県知立市。人口7万2,000人あまりのあまり大きな市ではありませんが、本線と三河線が結節する交通の要衝で、名古屋、豊田双方へのアクセスが良く、近年、成長著しい街の一つです。現在、名鉄本線、三河線を高架化する「知立駅付近連続立体交差事業」の工事が続けられており、まさに市政はじまって以来の大変革期を迎えています。
その知立市で、大規模再開発事業「知立西新地地区第一種市街地再開発事業」の計画が持ち上がっています。
知立駅近くの1.1ヘクタールを再開発して、地上29階建ての高層タワーマンションを中心に食品スーパーや商業施設、公共施設、賃貸住宅を整備する計画です。
事業はトヨタホームが代表となり、スターツCAM、IAO竹田設計、ミサワホーム、スターツコーポレーション、JR西日本プロパティーズ、住友不動産が参画しています。おそらく西三河地区では過去最大級の再開発になるのではないでしょうか？
計画地は現在、低層の住宅や商店などが犇めいています。
着工は2027年度、竣工は2029年度の予定です。駅前の利便性の高い土地ですが、おそらく地権者が多くて調整がかなり難しかったのではないかと思われます。ただこうした再開発は経済的な問題に限っていえば地権者には大きなメリットがあることは間違いありません。
こうした駅前の一等地でありながら古い住宅や商店が犇めき、権利関係が複雑であることから手つかずのまま残されてしまっているケースが県内でもそこかしこにみられます。今回の再開発がこうした地域のモデルケースとなり、近隣の都市でもこうした再開発が起こるといいなと思います。