名古屋三越栄店のビル建替え構想が凍結
栄の中心部で2029年の完成を目指していた名古屋三越の建替え構想が一時凍結することが明らかになりました。
現在のビルの完成は1954年。築70年近く経過していてかなり老朽化しています。構想では地上9階、地下3階の現在のビルを、地上34階、地下4階、高さ180メートルの複合ビルに建て替える予定でした。
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構想凍結の理由についてビルを運営しているオリエンタルビルによりますと、建築資材の高騰とコロナ禍によりオフィス需要の予測がしづらくなり「事業性が困難になった」ことを挙げています。
実現すれば周辺への波及効果も大きく栄地区活性化に大きく寄与することは確実だっただけに、なんとも残念なニュースですが、なんといっても気になるのは”今後”です。
報道によりますと再開発自体計画自体は検討が続けられるようで「栄の他の再開発状況をみながら、新たな建替え計画などを検討する」(担当者)ようです。つまり、今後については現在建設中の「中日ビルディング」や「(仮称)錦三丁目25番街区」の動向を見ながら計画を判断するということだと思われます。”建築資材の高騰”や”コロナ禍”はあくまで一時的なもの。市内でも有数の超一等地であるだけに、くれぐれも”拙速”に単なる規模縮小の再開発計画を打ち立てることだけは避けてほしいものです。