解体工事が本格化・・・旧「栄町ビル」(国際ホテル) 2023年5月
栄の中心地。2020年9月末に閉店した「国際ホテル」が核テナントとして入っていた「栄町ビル」の解体がいよいよ本格的にはじまりました。
建物の周囲に足場が組まれ、全体がパネルで覆われました。国際ホテルの閉館以降、ビルに入っていた一部テナントとの立ち退き交渉で”裁判沙汰”にまでなり、2年半あまり動きが止まっていましたが、ようやく目にみえる形で動き出しました。
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解体を進めているのはビルを所有している興和です。興和グループでは広小路通を挟んだ向かい側の丸栄跡地で、現在は暫定施設「マルエイガレリア」が稼働している用地などとともに今後一帯開発を進める構想を打ち出しています。
総事業費は2,000億円とも言われている再開発ですが、一部地権者との用地買収交渉が、当初は2027年に完成予定だ難航しているようで計画は大幅に遅れそうです。5年ほど前に用地買収が難航していることが明らかにされて以降、情報の進展はほとんどなく、最早、計画自体が暗礁に乗り上げているのでは?と心配になりますが、完全に頓挫しているわけではないようです。
再開発用地では去年(2022年)旧「JOYJOY栄錦通店」が閉店しました。閉店後は知事選の選挙事務所などに使用されていましたが、現在はすでに廃墟の状態です。「JOYJOY栄錦通店」は、去年(2022年)秋に、再開発計画の用地から外れた数メートル東の興和が建設した新ビルに移転しています。
おそらく興和による用地賠償が完了していて、まもなく旧ビルは解体されるのではないかと思われます。
実現までまだまだいくつものハードルがありそうな興和の栄地区再開発ですが、名古屋にとっては過去最大級の開発となるだけに、興和や地権者など関係者の方々が前向きに協議していただき、なんとか実現してほしいものです。
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