解体工事は着々と・・・三の丸「旧ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」2023年3月
中区三の丸。県庁や市役所に加え、国の各省庁の手先空間が集結する”官庁街”です。建物の多くは築50年以上が経過し、今後、順次建替えが進むとみられます。その皮切りとなる旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の建物の解体がはじまりました。
前回投稿から一ヶ月あまりが経ちました。旧庁舎にショベルカーが立ち向かいかなり迫力があります。解体工事は順調に進んでいるようです。
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現場、真南からの写真です。解体が進み、こちらからも「愛知県三の丸庁舎」の建物を見ることができるようになりました。
旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の機能は、2019年に「日本郵政名古屋ビル」(中区丸の内三丁目)に移転されていて、跡地には中部経済産業局や東海農政局など国の5つの行政機能を集約する新たな地方合同庁舎が建設される予定です。
解体現場の東隣。写真右側の白い建物が、現在の中部経済産業局です。合同庁舎が完成し、機能が移転したあとは、”ドミノ式”こちらの庁舎も解体され新たな建替え工事が進められるとみられます。また、東海農政局は移転後に、名古屋市に譲渡され金シャチ横丁義直ゾーンが拡大されることか決まっています。旧「ゆうちょ銀行名古屋貯金事務センター」の解体はまさに三の丸地区大改革の”序章”といって過言ではありません。
三の丸再整備を巡っては、学識経験者などで結成された「名古屋三の丸ルネサンス期生会」という民間組織が2021年に名古屋市に再整備のイメージを提言しています。
提言ては。庁舎の集約によって新たに生まれた土地を利用して商業施設などを建設するほか、県庁と市役所の本庁機能を新しい庁舎に移し、重要文化財にも指定されている現在の庁舎をホテルなどに転用することなどが盛り込まれています。
あくまで民間組織の提言で、どれほど取り入れられるかは不透明ですが、単なる官庁街だけでなく、”賑わいの場”を創造するという提案内容はかなり魅力があります。公の機関とはいえ、国、県、市と三者三様の組織が関係するだけに、一つの方向に向かって再整備が進められるということは難しいのかもしれませんが、関係者同士十分に議論をして、 魅力ある空間がつくられることを願うばかりです。
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