豊田−名古屋駅直通特急の実現へ!?・・・「名鉄三河線若林駅付近立体交差事業」が本格開始 2023年2月
「名鉄三河線」という路線をご存知でしょうか?あまり知名度はないかもしれませんが、豊田、知立、刈谷、高浜、碧南と西三河地方主要都市の南北に貫く名鉄線です。この”大いなるローカル線”の異名を持つ三河線が、今後、大きく進化しそうです。
三河線は知立駅で交差する路線で全長26.7キロ。知立駅から北方向に向かう豊田市の猿投駅までの”山線”と、知立駅から碧南駅までの”海線”の主に2つの区間に別れます。今回取り上げるのはこのうち”山線”部分、「若林駅」周辺の2.2キロの区間で進められる高架化事業「名鉄三河線若林駅付近立体交差事業」です。
工事は2025年度まで、現在は高架化工事に入る準備工事として、工事中に使用される”仮線”の設置工事が進んでいます。
仮線沿いには若林駅の”仮ホーム”の設置も進んでいます。
来月(3月)には仮線に移り、本格的な高架化工事がはじまる予定です。
単線のローカル線の三河線ですが、コロナ禍までは沿線人口が増え続けていて、利用者も年々増加していました。今回の高架化事業でも、今後の需要増を見込んで、将来の複線化にも対応できるよう整備されるようです。品川−名古屋間のリニア開通を睨み、豊田から知立を経由し、名駅まで40分でアクセスする直通の特急電車を走らせる構想も進んでいるようですが、構想実現のためにも三河線の複線化は不可欠です。
“ローカル線”から脱皮し、今後、西三河地区の大動脈に成長する可能性もある三河線の変貌の様子については定期的にレポートしていきたいです。
「名鉄三河線若林駅付近連続立体交差事業」のその後についてはこちら