大規模再開発契機に地殻変動!?・・・錦二丁目地区 2022年5月
中区錦2丁目で建設が続けられていた「プラウドタワー名古屋錦」(名古屋・錦二丁目7番第一種市街地再開発事業)。ようやく建物は竣工し、この4月からは入居も開始されました。
マンションだけでなく、商業施設や駐車場なども整備された大規模開発です。
「プラウドタワー名古屋錦」(名古屋・錦二丁目7番第一種市街地再開発事業)の竣工についてはこちら
この大規模開発が契機となり、早くも波及効果が生まれ始めたのでしょうか?同じブロックで徐々に再開発の動きが出てきました。
「プラウドタワー名古屋錦」と同じブロックの北東角。名古屋を代表するお茶の老舗「升半本店」の建替え工事が始まりました。
天保11年(1840年)創業で、160年あまりの歴史を誇るお茶の老舗の建替え工事です。現地には「株式会社 升半茶店マンション新築工事」とあります。建て替えにより店舗とマンションの複合ビルが建設されるようです。マンションの規模などは現状わかりませんが、かつて店舗のみだった一角だったことを考えると高度利用されることになります。
ここからやや南にいったところの狭い一角でも新たにマンションが建設されるようです。
現地にはすでに建設予定看板が掲げられていて、看板には「(仮称)株式会社 山一白木屋様 店舗マンション建設計画」と書かれています。「山一白木屋」は岐阜市に本社があるアパレル販売の会社のようです。地上10階建て、高さ29.85メートルの店舗兼マンションを建設する予定のようです。あまり大きな建物ではありませんが、こちらも店舗の建替えにより、
土地の高度利用が進められるようです。一帯はかつて繊維街として栄えていましたが、1970年代の繊維不況のあおりをモロに受け長く停滞が続いていました。山一白木屋のビルの建て替えは、”停滞する繊維街”から街が脱皮する典型とも言えるかもしれません。
ここからさらに南にいったブロックでは、別稿でお伝えしている「名鉄パーキング跡地」や「りそな銀行名古屋ビル」の解体工事なども進められています。
「名古屋・錦二丁目7番第一種市街地再開発事業」が進められて以降、一気に動き出した錦二丁目地区に今後も注目です。