一日百万人以上の人が行き交う巨大ターミナル名古屋駅。その巨大ターミナルに新たに接続するリニア中央新幹線は名古屋駅の地下30メートルから40メートルの深いところに、現在のJR名古屋駅の垂直方向に整備されます。
図をみてわかる通り、現在の名古屋駅の桜通口(東口)、太閤通口(西口)の双方にまたがる形でリニア駅は整備され、駅の真上にあたるところはJR東海が買収し、建物の解体作業を進めています。リニア名古屋駅の建設用地としてJR東海が買収した桜通口(東口)の東洋ビルでは、ビルの解体がはじまっています。
上から覗くと3台のショベルカーがせわしなく動いており、解体が本格的にはじまっているのがわかります。
ふと疑問に思ったのですが、3台のショベルカーは、どうやってここまで運んだのでしょうか?大きなクレーンで引き上げたのでしょうか?それとも、ショベルカーを一旦解体し、屋上で積み上げたのでしょうか?
話が横にそれて申し訳ありません。
下からの写真です。下からみる限り、建物の高さ自体はまだ、解体前とあまり変わっていません。
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写真奥のビルは大名古屋ビルヂンク(高さ174.7メートル )。写真左側は、モンブランホテルです。モンブランホテルもリニア駅設置のための買収用地にかかっており、すぐ近くに移転改築されたあと取り壊されることになっています。
モンブランホテル移転についてはこちら
リニア名古屋駅建設用地を巡る買収を巡っては、予定より若干遅れていることが明らかにされていますが、遅れは想定内のようで、全体の計画にはあまり影響がないようです。ただ、大井川の水量減少を懸念して静岡県の川勝知事が、一部リニア線の建設に待ったをかけており、2027年の開通を危ぶむ声が聞こえてきました。
大井川水源問題についてはこちら
様々な報道をみる限り、若干、川勝知事が”暴走”しているようにもみえますが、この問題がこれ以上長引くとリニアの開通が遅れることが確実になります。
リニアの遅れは、今後の日本の生産性や強いては国力にも大きなマイナスの影響をもたらすのは間違いありません。関係者の建設的な議論を期待したいです。
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