ついに新ビルの着工・・・「トーエネック本店ビル建て替え工事」2025年12月
中区栄一丁目。納屋橋を堀川沿いに１キロほど南にいったところで、中部電力グループのトーエネックの本店ビルの建て替え工事が進められています。前回投稿から約３ヶ月。現場ではいよいよ新本店の建設工事がはじまりました。
「トーエネック本店ビル建て替え工事」（【仮称】新本店ビル新築工事）の前回投稿はこちら
建て替え工事の概要
旧本館ビルは地上6階建て。詳細な建設年次はわかりませんがかなり老朽化していました。外観も古い行政官庁のようなビルで、正直、見栄えもあまりいいものではありませんでした。
建て替えにより建設される新本店ビルは地上９階、地下３階、高さ41.32ｍの予定です。
6階建てから9階建てと階層が3フロア増えることに加え、新ビルは旧ビルの建屋があった敷地に加え、北隣の旧駐車場の敷地にかけても建設されます。建て替えにより大幅にグレードアップされます。
新本店ビルは旧ビルに入っていた総務・人事・経理などの管理部門が入るのに加え、現在港区にある屋内線、空調管、情報通信など一般工事部門を担う部署が移転してくる見通しで、新ビル完成後はビルに勤務する従業員が一気に1500人に増える予定です。
機能の集約化により、事業運営の一層の効率化を目指すということです。
トーエネック新本店ビル建て替えの概要（トーエネック公式HP）
現地の様子
建て替え工事は、旧ビルに入っていた機能を一旦、「洲崎ビル」に仮移転させた後の昨年（2024年）末から始まりました。今年（2025年）に入って、夏頃までは旧ビルの解体工事が行われていましたが、ここにきて、ようやく新ビルの建設工事が始まりました。
現場では複数のクレーン車が稼働しています。
巨大な杭打機の姿もありました。建設工事がはじまり、周囲の電線には、保護用の黄色のカバーも取り付けられました。
現場の作業行程表によりますと、現在は「山留工事」という作業段階のようです。「山留工事」とは、建築や土木工事で地下を掘削した際に、周囲の土が崩れないように支える工事です。建設されるビルは地下３階。しばらくは基礎工事と地下空間の建設工事が行われ、躯体が上に伸びてくるのは、まだまだかなり先になりそうです。
ビルの竣工は３年度の2028年度、各機能の移転は2029年度の予定です。