名古屋最大の再開発が始動へ・・・名鉄「名古屋駅地区再開発計画」が発表 2025年3月
名鉄グループなどが名駅地区で計画している「名古屋駅前地区再開発計画」の概略か、ついに発表されました。
(1)名鉄百貨店本館、(2)名古屋近鉄ビル、(3)名鉄バスターミナルビル、(4)大手町建物名古屋駅前ビル(ヤマダデンキ Labi名古屋駅前)、(5)名鉄レジャック、(6)日本生命笹島ビルと名駅通り沿いに並んた6つのビルを取り壊し、新たな再開発を進める超ビッグプロジェクト。

計画では52万㎡の敷地に地上31階建て、高さ172mと地上29階建て、高さ170mの2棟の超高層ツィンタワーなどを含んだ再開発ビルが建設されます。

低層階に商業施設となるほか2棟の超高層ビルにはオフィスフロアが多く供給されるほか、一棟の上層部にはホテルも入ります。
ビルは太閤通をまたぐ形でつくられ、中層部には2つの超高層ビルを繋ぐスロープも設けられるようです。
また地下部分には名鉄名古屋駅がリニューアルされて設置される予定。現在、二本しか線路がなく様々な行き先の電車が同じホームに入ってきていて、ある意味日本一複雑な駅でしたが、今回合わせてホームの線路を4線にする工事を行い、セントレアアクセスホームなど行き先ごとに乗り場を分けることで”迷駅(めいえき)”の解消につとめるということです。
そして敷地内の既存ビルの閉店スケジュールのニュースも飛び込んできました。

1966年開業。「近鉄パッセ」の愛称て親しまれてきた名古屋近鉄百貨店は約一年後2026年春に閉店してビル解体の準備に入ることが明らかにされました。名鉄百貨店も2026年2月末で閉店を決めているようです。
一方、一足早く2023年3月末に閉館した名鉄レジャックは解体作業もすでに終了しています。

再開発が本格化するまではしばらく、おそらく駐車場用地として活用されると思われます。
旧「名鉄レジャック」解体工事の前回投稿はこちら
計画では2026年度から既存ビルを順次解体していった上で27年度に新ビルが着工。その後33年度にオフィス、一部商業施設、バスターミナルが入居する第1期本工事を竣工させた上で、最終的な第2期本工事の竣工は2040年代前半を予定しているということです。今後15年〜20年近く工事が続けられるという大工事です。
総事業費は5400億円。隣のJRセントラルタワーズの総事業費が2000億円、渋谷で東急が手掛けていた「Shibuya Sakura Stage」が1973億円、さらには近鉄の「あべのハルカス」の総工費が1300億円であることを考えると、いかにスケールの大きな再開発になるかを伺い知ることができます。
まさに名鉄の”社運”をかけた一大プロジェクト。今後の進捗が楽しみです。