既存施設が残る一方で宅地造成工事が開始・・・「名古屋競馬場跡地」 2023年2月
港区泰明町一丁目。あおなみ線の「名北駅」(旧名古屋競馬場駅)の東側。名古屋競馬場跡地では、既存施設の解体が進んでいます。
敷地面積は約20ヘクタール。広大な公有地です。現地は延々と白の囲いが続いていて改めてそのスケールの大きさを実感します。
名古屋競馬場は1949年に誕生した地方競馬。去年(2022年)3月に閉場し、愛知県弥富町に移転していました。
跡地は2026年に名古屋で開催されるアジア大会の選手村となった後、中部電力を中心とした事業グループが「ウェルネスアソシエイション」をコンセプトに再開発され、商業施設や分譲マンション、高齢者施設や高校などが整備されることが決まっています。
計画では敷地の北東、北西(上図A、B)に商業施設、西側C~Eに住宅施設、南西Iに現在小牧市にある誉高校が移転してくることが決まっています。
既存施設の解体がまだ完全に終了していませんが、現地でははやくも「宅地造成工事」を開始したことを伝える看板が設置されました。
「宅地造成工事」とは、土地改良や排水管整備工事など、これまで宅地でなかった土地を”宅地地向け”にするためのいわば準備工事です。この「宅地造成工事」は、名工建設が担っているようですが、宅地造成後の戸建て、マンションの建設は中部電力の子会社「日本エスコン」が手がけるようです。
「宅地造成工事」は来月(2023年3月)下旬までです。マンションは分譲で売り出される前に、アジア大会の選手らが宿泊する施設として利用されるので、他のエリアより一足早く再開発が進められるのではないかと思われます。
宅地にはマンションだけでもなく、戸建ても建設される予定。敷地内には分譲マンションだけでなく、戸建ても建設され複合的に街が整備されるようです。
一方、商業施設の建設が予定されるゾーンは、現在も既存施設が残されています。
残されている既存施設は現在も、場外馬券場として使用されています。現在、再開発用地の南東地区に、新たに場外馬券場の建設が始まっていて、解体はおそらく新施設完成後になるのではないかと思います。
再開発の”まちびらき”は5年先の2028年。当ブログでは、今後も定期的に現地の様子をお伝えしていきたいと思います。
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