跡地は100メートル級の複合ビル・・・旧「キャッスルプラザホテル」 2023年1月
名古屋駅から桜通りをやや東にいった名駅四丁目。超高層ビル街の一角で、2021年1月に閉店した老舗ホテル旧「キャッスルプラザホテル」跡地開発の概要がようやく明らかにされました。
前回投稿から4ヶ月が経ちました。前回投稿時にはすでに、ホテルの解体工事はほぼ終了していて、外からはほとんど変化を伺い知ることができません。
旧「キャッスルプラザホテル」の前回投稿はこちら
旧「キャッスルプラザホテル」の土地と建物は、明治安田生命の所有だったようで、解体後の跡地開発も明治安田生命が手掛けることが予想されていましたが、このほどようやく再開発の概要が明らかになってきました。
“名古屋の青い雨”さんから現地に建設予定看板が設置されたとの情報を伺い、早速、現地に向かいました。情報提供ありがとうございます。
プロジェクト名は「明治安田生命名古屋駅前ビル建替計画」。地上20階、地下2階、高さ99.9メートル。ビルは店舗とオフィスの複合ビルとなるようですが、ホテルはないようです。このところ一部で”利上げ”の動きが出てきているとはいえ、歴史的な超低金利環境が続くなか明治安田生命は運用資産を不動産に振り分けるとして、10年間で3500億円を不動産に投資する方針を打ち出していて、今回の再開発もその一環とみられます。
長く続いた”コロナ禍”で他都市と同様、オフィスビルの空室が上昇してきた名古屋市内の都心部ですが、このところ徐々に回復傾向がみられるようです。不動産仲介の三鬼商事が毎月発表している名古屋ビジネス地区のオフィスマーケット動向によりますと、2022年12月の名古屋都心部のオフィス空室率は前月比マイナス0.11ポイントの5.45%。2022年4月には一時6%を超えていた空室率も徐々に低下傾向が続いています。
今回の再開発のすぐ東に去年(2022年)4月に完成した「名古屋ビルディング桜館」でも、完成から半年以上テナントが入っていませんでしたが12月になって、一階に宝石専門チャンネル「GSTV」のショールームが開店し、ようやく活気が出てきました。
あくまで私の”肌感”ではありますが、先月(12月)ぐらいから、名古屋の都心部はどこもかなりの人通りで、ようやく街にかつての活気が戻ってきたました。
「明治安田生命ビル」の着工は2023年6月。いまはまだ厳しいオフィス市況ではありますが、「明治安田生命名駅ビル」が完成する頃には、オフィス需要もかなり戻ってきているのではないかと思います。
「キャッスルプラザホテル」跡地のその後についてはこちら