岐阜駅前に超高層ツインタワー計画が浮上
名古屋から快速電車で18分。JR岐阜駅の駅前に2本の超高層タワーを建設する計画が浮上しました。
計画が予定されているのはJR岐阜駅の北口駅前。岐阜市の中心部を南北に貫く金華橋通りを挟んだ一帯です。計画では地上34階建て、高さ130メートルと、地上30階建て、高さ120メートルの2棟が建設される予定です。いずれのビルも4階まではオフィスや商業施設で、5階から最上階までは分譲住宅となることが検討されているようです。
上はJ、現在のR岐阜駅北口の写真です。写真中央には岐阜市のシンボル”金の信長像”を見ることができます。写真の中央を貫いている道路が金華橋通りです。ツインタワーはこの金華橋通りの左右に建設される予定です。ちなみに写真奥で建設中の高層の建物は「柳ヶ瀬グラッスル35」(高島屋南地区第一種市街地再開発事業 地上35階、地下1階 高さ128.39メートル)です。
「柳ヶ瀬グラッスル35」(高島屋南地区第一種市街地再開発事業)の前回投稿はこちら
計画地の西側は旧問屋街です。撮影したのは今月(3月)13日の休日ですが、開いている店はほとんどなく見事なまでのシャッター街となっています。通りを歩く人もほとんどいません。
金華橋通りを挟んだ反対側の敷地には、2015年に運営会社が破たんした旧「グランパレホテル」があります。
ホテルの周りはすでに白いパネルで囲われていて、ひっそりしています。こちらもほとんど人気(ひとけ)はありませんでした。
JR岐阜駅前にはすでに2本の超高層ビルが建設されています。
写真左側が県内最高峰の「岐阜シティタワー43」(2007年竣工、地上43階建て、高さ162.82メートル)、右側が「岐阜スカイウィング37」(2012年竣工、地上37階建て、高さ135.89メートル)です。2棟のツィンタワーが建設されれば、岐阜駅前は東海地方有数の超高層ビル街となりそうです。今回のツィンタワー計画をはじめ「岐阜スカイウィング37」や「柳ヶ瀬グラッセル35」は、いずれも大手の開発業者が手掛けている再開発事業ではなく、地元の地権者が設立した組合が主となっています。この点は岐阜市内で進めらる開発の大きな特徴といえるかもしれません。再開発が進められている地区はいずれもかつて商店街として活気を帯びながらも、環境の変化で”寂れて”しまったところばかりです。ただ岐阜市は、かつていわゆる”ガチャマン景気”の恩恵を受けいるだけに、比較的裕福な地権者が多いのかもしれません。長年の間に蓄えられていた”富”が一気に花開いているのかもしれません。