跡形もなく・・・「旧ナゴヤキャッスル」解体終了 2021年11月
名古屋城のお堀端。市内有数の老舗高級ホテル「ナゴヤキャッスル」。昨年(2020年)9月末に閉館して以降、解体工事が進められてきましたが、工事が終了したようです。
お堀端の道路沿いに白の囲いが延々と続いています。改めて旧ナゴヤキャッスルの規模の大きさを実感します。
旧ナゴヤキャッスル解体の前回投稿はこちら
お堀端越しの現地の様子です。1969年の開業以来、名古屋城を正面に見ることができるホテルとして多くの要人も宿泊してきた名古屋を代表する高級ホテルでしたが、跡形もなくなくなっている様子は、やはり一抹の寂しさがあります。
ナゴヤキャッスルの跡地には、ナゴヤキャッスルの親会社の興和がさらに高級なホテルを建設する事が決まっています。新たに建設されるホテルには、興和がハワイで運営している”エスパシオ”ブランドが冠されるということで、名前は「エスパシオナゴヤキャッスル」になるということです。
ハワイにある「エスパシオ・ザ・ジュエルオブワイキキ」は、一泊50万円する超高級ホテルです。新しく建設される「エスパシオナゴヤキャッスル」も、客室数108戸のうち30室がスイートルームになるということで、”超高級路線”のホテルになることは間違いなさそうです。
地上11階、地下2階建て。高さ44メートル。建設にあたっては、高級ホテルの誘致に積極的な愛知県と名古屋市から合わせて20億円の補助金が支給されています(高級ホテル立地促進補助制度)。イメージパースを見る限り”お城”を強くイメージした外観で、海外からの富裕層の観光を意識したホテルとなりそうです。
完成は2026年春。名古屋は都市規模に比べてこれまで観光業はあまり盛んな土地柄ではありませんが、新ナゴヤキャッスルの完成は、名古屋の観光業にとって新たなニーズを掘り起こすような”変革”となるのでは?と期待してしまいます。
「ナゴヤキャッスル」建替のその後についてはこちら
余談ですが、撮影時、観光ホテル前のお堀にたくさんの鯉が集結していました。
名古屋城のお堀にこれだけの鯉がいることをいままで知りませんでした。小さな話で申し訳ありませんが、お堀端で”鯉のエサ”を売るだけて、新たな観光資源が掘り起こされると思うのは僕だけでしょうか?