まるで地殻変動・・・リニア名古屋駅建設工事(名駅西口)2021年5月
2027年に開業が予定されているリニア中央新幹線の名古屋駅は、現在の名古屋駅の地下15メートルに垂直方向に縦に貫く形で建設されます。このためリニア名古屋駅の建設用地は、現在の名古屋駅の東口、西口双方の広い範囲にのぼります。
今回の投稿で取り上げるのは名古屋駅西口(新幹線口)。大きなビルが多い東口とは対照的で、小規模な雑居ビルが多く建設状況をお伝えするのはおよそ一年ぶりとなりますが、思った以上に工事が進捗していました。
駅前のリニア駅建設予定地の様子です。ここでは外から見る限り変化の様子があまりわかりませんが・・・。
駅から少し西に行ったリニア建設用地では、雑居ビルが次々に撤去されリニアの建設工事がはじまっていました。写真中央の横断歩道があるところの先には路地がありましたが、道路も閉鎖されています。
建設工事のすぐ脇では、雑居ビルが絶賛解体中です。ビルにショベルカーが立ち向かう姿はいつみても迫力あります。
解体がまだ進んでいない建設予定地上のビルも閉鎖され、白のパネルで囲いが施されました。
名古屋駅西口、リニア名古屋駅建設予定地の前回投稿はこちら
西口の建設予定地に行くと四方八方から槌音が響き渡り、まさに地殻変動が起こっているようです。JR東海という一民間企業の事業とはいえ、その規模はまさに”国家プロジェクト級”の大きなインパクトのある事業であるということを改めて思い知らされます。
リニア建設を巡って懸念されるのは、「大井川水問題」。リニアトンネル工事が水資源に影響を与えるとして現静岡県知事が、建設にまったをかけている問題ですが、正直、やや”反対ありき”の姿勢が目につき、冷静な話合いができていないような気がします。
リニア大井川水問題についてはこちら
来月(6月)には、静岡県知事選も行われるようですが、現職はこの「水問題」を争点化しようとしているようです。正直、この類の問題は、政治家が責任をもって判断すべきことで、争点にして政争の具にすべき問題でもないような気がします。
話が少し横に逸れましたが、世界における日本のプレゼンスを大きく変える可能性すらある大プロジェクトです。まだまだ乗り越えなければならない課題もあるかと思いますが、関係者が冷静に話し合うことで解決策をみいだし何とか予定通り建設にこじつけてほしいものです。