名古屋城に異変!? シンボルの金シャチが降臨へ
江戸時代、徳川御三家の一つ「尾張徳川家」17代の居城となっていた「名古屋城」。国の特別史跡にも指定されている名古屋のシンボルです。その名古屋城の代名詞ともなっているのが、天守閣の金のしゃちほこです。その金のしゃちほこに異変が起きています。
金のしゃちほこのまわりに足場が組まれまひた。実はいま、16年ぶりに金シャチが地上に下ろされる計画が進行しているのです。おろされた金シャチは、春以降、栄の中心部「ミツコシマエヒロバス」に展示される予定です。落ち込んだ観光業の支援をするために企画されるということで、感染対策が課題とはなるものの金シャチに触れることができるよう調整が進められるということです。
名古屋城の天守閣は江戸時代、日本最大の大きさで他の城郭を圧倒していましたが戦災により焼失。現在は鉄筋コンクリートづくりですが、木造に復元する計画が持ち上がっており、現在、木造復元に向けた石垣調査のため閉鎖されています。(天守閣以外は解放されていますが・・・。)
この木造復元にあたっては、
①天守閣の再建の前に、歴史的な価値の高い江戸期からの石垣の調査研 究・保護を優先させるべきだという専門家の意見などがあり文化庁からGoサインが出ていない。
②木造再建した場合、現在の耐震・耐火の建築基準を満たさず、観光客の安全性を確保できないという問題。
③昔のままの再建をした場合、バリアーフリーを確保できない。
などの問題が浮上しており、計画が暗礁に乗り上げています。現在、こうした課題を克服した上で2028年10月に再建されるという計画が市当局で浮上しているという報道もされましたが、いずれにしても、今後長い期間、名古屋城の天守閣に登ることができないのはほぼ間違いないようです。
コロナ禍だけでなく名古屋の観光業にとっては、今後も厳しい状態が続きそうですが、その厳しい状況を打開すべく、名古屋観光のキラーコンテンツ”金シャチ”が一役買うことになりそうです。