名鉄が名古屋駅で開発を予定していた横幅400メートルもあるユニークな超高層ビル、通称”壁ビル”計画の建設計画が3年程度遅れることが、複数の報道機関で報道されました。
再開発計画は、名鉄、近鉄グループホールディングス、日本生命、三井不動産の4社が参画して、一体を再開発するというもので、名鉄百貨店や近鉄パッセなど6棟のビルを取り壊し、ホテル、オフィス、商業施設などが入った南北400メートルの30階建ての複合超高層ビルを建設する構想です。再開発にあわせて、現在2車線しかない名鉄名古屋駅を4車線に拡張する予定でした。
計画ではリニア中央新幹線が開通する2027年の完成を目指し、2022年着工の予定でしたが、今回の報道によりますと新型コロナによるオフィス需要の減少などを受け、着工を3年程度遅らせ、社会情勢を見極めて規模などを再検討するということです。正式発表ではないようですが、おそらくその方向で話が進んでいると思われます。
コロナ自体は一時的なものかもしれませんが、テレワークなど新しいライフスタイルなども広まっており「オフィス需要の先が見通せない」というのも無理はないのかもしれません。ただ3年後には、コロナ以外にもいろいろ社会情勢が変化すると思われます。延期はするものの「再開発自体は絶対する」という考えは変わらないようなので、3年後、よりよい形で新たな再開発が出発していることを期待したいです。