名古屋を代表する老舗ホテル「ナゴヤキャッスル」が先月30日、老朽化による建て替えため営業を終了しました。
ナゴヤキャッスルは1969年開業。名古屋城のお堀端という好立地にあり、開業以来、客室から名古屋城を一望できることがウリの名古屋屈指の高級ホテルとして営業が続けられ、これまで国内外から数多くのVIPも宿泊してきました。
現在、建物にはひと気がなく、営業終了を知らせる看板も設置されました。看板の下の方には「2024年度 新ホテル開業予定」と書かれています。
ナゴヤキャッスルはもともと毎日新聞が所有していましたが、2013年に名古屋を代表する財閥グループの興和が買収していました。
興和は、ここ数年ホテル事業の強化をすすめていて、ほかにも同じく名古屋を代表するシティホテル「名古屋観光ホテル」も2013年に完全子会社化しています。
一部報道によりますと興和は2021年度を目処に「名古屋観光ホテル」の改修も行う予定だということです。(当初は2023年度目処に改修を進める予定でしたが、先日、改修が2021年度に前倒しされるという報道が出ました。)
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興和はハワイに「興和ワイキキ社」を設立し、超高級ホテル「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」を運営しています。「エスパシオ・ジュエル・オブ・ワイキキ」は、一泊50万円以上(5,000$~)する、ハワイでも最高級のホテルで、建て替え後のナゴヤキャッスルや、改装後の名古屋観光ホテルにも、この「エスパシオ」ブランドが逆輸入されて使われる可能性が高いということです。
現在は厳しい渡航制限が敷かれ訪日外国人客の数は激減していますが、日本は常に「行きたい国」上位で、数年後には、かつてのように訪日外国人客が戻ってきている可能性が高いと思います。
超高級路線のホテルは名古屋にほとんどなく、こうした超高級路線のホテルが名古屋で受け入れられるかどうか注目されますが、どちらにしても”観光地”名古屋としての魅力を、さらに高める必要はあるのではないかと思われます。
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