名古屋駅の南「中村区平池町」。通称「ささしまライブ24」は、旧笹島貨物駅跡地を再開発して2017年に”まちびらき”をした新しい街です。地上36階、高さ170メートルのグローバルゲートタワーなどがある近未来的な都市です。
この笹島をめぐり、名古屋市議会で9月議会で審議された補正予算のなかで、名古屋駅から約400メートルの地下道整備の調査費として1500万円が盛り込まれました。地下道の建設については当初、まちびらきの2017年にあわせて整備する予定でしたが、名古屋市の河村たかし市長が「地上のにぎわいがなくなる」と建設に反対。ここに来てようやく容認に転じたことから、計画が大きく前進したようです。
このニュース、私が一番気になったのはこれまで地下道建設に反対してきた河村市長が建設容認に転じる際に出した条件です。地下道の建設で「地上のにぎわい」が失われることを危惧する河村市長は、条件の一つに「ささしま新駅の設置」をあげているのです。
この笹島地区の公共交通の貧弱さについては以前、このプログでも指摘させていただき公共交通網の充実が必要であることを指摘させていただきました。
以前投稿した記事の中では、現在凍結情態にある地下鉄東部線の再検討を提案しましたが、より実現性の高い次善の策としてJRや名鉄などの「笹島総合駅」の検討を提案しました。今回、奇しくもこの新駅構想が市当局の検討の議論の俎上にのぼったことになります。
新聞報道などによると、これまで市は十分な広さがないとして新駅設置の検討をしてこなかったということですが、今後笹島が吸引力の強い街になるためには新鋭設置が不可欠だと思います。なんとか実現に向け知恵を絞ってほしいものです。