名古屋高速の「都心環状線」と若宮大通の上に建設されている「東山線」が交差する「丸田町ジャンクション」に、東山線の東進車線から都心環状線の南進車線を直接結ぶ「南渡り線」の整備が検討されていることが、このほど複数のメディアで報道されました。
交差している道路の下側が「都心環状線」、上側が「東山線」です。
名古屋高速は、すでに環状線の西側の「新洲崎ジャンクション」に出入口を設置する方針をすでに打ち出しています。
名古屋の都心環状線は、時計回りの一方通行でこれまで名古屋駅から中部国際空港へ行くには、都心環状を大回りして、南進する道路に入らざるを得ませんでした。
新洲崎ジャンクションの出入口、丸田町の南渡り線が整備されれば東山線から南渡り線を通って、直接中部国際空港方面に向かうことが可能になります。リニアの開通後は中部国際空港が「首都圏第三空港」としての役割も期待される見通しで、名古屋駅と中部国際空港のアクセス強化の重要性が指摘されてきています。
丸田町ジャンクションでは、このほかにも、都心環状から東山線の西進にはいる「西渡り線」の整備をする方針もすでに打ち出されています。
総工費は100億円以上。「整備財源を確保できるような新料金体系も検討」(中日新聞)されているということですが、ただでさえ「高い」名古屋高速。
新たな道路建設をこのところしていない名古屋高速は、超黒字体質で年間318億の償還準備金(高速道路建設の元金返済に充てるお金)もうまれています。市民の足として使いやすい高速道路となるためにも、なるべく値上げをすることなく、ジャンクションの強化をすることを期待したいです。